腰痛の原因と治し方 栃木県栃木市 ふくろう接骨院

2016年04月7日

椎間板ヘルニアや坐骨神経痛、狭窄症でお悩みの方は下記のリンクからhttps://www.fukurou-sekkotsuin.jp/wp/news/damage/post4859.html

 

今回は国民病ともいわれる腰痛について考えていきたいと思います

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腰痛を自覚症状として持っている方は非常に多いです。例えば鼻水や鼻づまり等に比べても多く、男性では第一位に腰痛を自覚症状として挙げる方が多いです。
これほどにも腰痛で悩んでいる方が多いのですが、腰痛の原因は85%分からないのが定説です。

     

     皆さまもこんな経験ありませんか?

私は学生時代運動に明け暮れていました。部活で大会前に練習を行っていたのですが、ジャンプをして着地をした際に腰に激痛が走り動けなくなってしまいました。先生方に連れられて病院に行きレントゲン検査やら、問診を行いました。
病院の先生から「異常はありません。痛かったら痛み止めを飲んでシップを貼ってください」と言われ私は驚愕をしました。

こんなに痛くて歩くのも辛いのに異常はないってどういうこと?大会はどうしたらよいの?などと様々な疑問が当時はありました。
こんなにも医学が進歩しているのですが、腰痛の85%は原因がわからないのです。

   

原因がわかる残り15%は何でしょうか?

例えば、尻もちをついて骨折をしたり、腰部に腫瘍ができたり、何かの病気が感染し脊椎で炎症をおこしたり、脊柱管狭窄症やヘルニア、分離症やすべり症…等々です。
これらは画像診断や血液検査、尿検査等の検査をすることで診断が下り原因がはっきりします。しかし、後で述べますがヘルニアや分離症などがあっても腰痛の原因とならないことも多々あります。

原因のはっきりしない腰痛があり、整形外科や整骨院、鍼灸や整体など様々な治療院に行くと「筋力が弱いからだよ」「歪みがあるからだよ」「同じ姿勢の繰り返しで腰に負担があり腰痛が出てるんだよ」などの様々なことを指摘されることがありますが、実際のところどうなのでしょうか?
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私は沢山の腰痛持ちの患者様のお話を聞いてきましたが、同じ仕事をしていても腰痛が有る方や無い方、筋力が強くても腰痛になったり逆に筋力が弱い方が腰痛を持ってなかったり、歪みがあろうがなかろうが腰痛が有る人や無い人などたくさんいます。
もちろん、リスクファクターの一つだとは思いますがそれがすべてではありません。
ヘルニアや狭窄症、加齢による骨棘、などは画像検査でわかりますが、手術をしてヘルニア部分を除去したり狭窄症の手術をしても痛みが取れない方も多いです。
逆に、痛み等の自覚症状が無い方の腰部検査をして、大きなヘルニアがみつかったり、分離症やすべり症が見つかる方もたくさんいます。

私は今までに原因のわからない腰痛で慢性化している方々を見てきた際にある共通するパターンが2つ見えてきました。


まず慢性腰痛を持っている方で多いのは、脳が痛みを増強させているパターンです。
私達の脳はパソコンでいう検索機能を持っています。ですから治療をしても痛いところだけを考えてしまっていると脳は「痛い」という検索ワードを打ち込み、「痛い」に関係するあらゆることを考えてしまいます。結果、痛い所や動きをを探すので終わりがこなくストレスだけがたまり、更に病気や痛みを引き寄せてしまいます。

治りが早い人は、「痛みを忘れる時間が増えた」とか、「動作が楽になった」など、出来ない事ではなく、出来るようになったことを考え喜んでいる人は非常に治りが早くなります。
認知行動療法という療法も似ているところがあります。

当院でも、思考を変えるための治療だったり、体の変化を本人に体験してもらい出来ることを1つずつ増やしていく治療を行ったりしています。

2つ目の腰痛のパターンは仙腸関節と呼ばれる関節の動きが悪くなったり、仙腸関節が癒着して動きがなくなってしまうパターンです。
s_IMG_1380画像の赤丸で囲んだところが仙腸関節と呼ばれる関節です。右側の仙腸関節は判りやすくするために靭帯を消しています。左側の仙腸関節を見ると白いものがたくさん付いているのが分かると思いますが、これは靭帯と呼ばれるもので骨と骨の動きを制限しているものです。この靭帯は非常に強固についてるため仙腸関節は数ミリ程度しか動きません。
しかし、この数ミリの動きが悪い人は腰痛を自覚している人が多く感じます。腰痛がある方へ仙腸関節の動きを手技で動かし可動域を矯正すると痛みが消失するかたが非常に多いです。当院ではAKA療法で仙腸関節の可動域を正常化する治療を行っています。

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このように原因のない慢性化の腰痛も当院の2つの理論で治療を行うと、腰痛が改善する方が非常に多いです。

腰痛を感じなくなったら治ったといえるのでしょうか?

痛みを感じるのは脳で感じています。痛みは感じなくなっても機能的な障害は残ります。関節の可動域が狭まっていたり、筋肉が固まっていたり(緊張)ヘルニアがあったり等の障害は残ったままなので治ったといえません。「腰痛がクセになった」という方もおられますが、クセになるのではなく、機能的な障害が残ったままなので、また同じ作業をしたり、疲労がたまったりすると同じ部位を痛め、以前よりも更に痛みが強く感じたりするのです。
痛みを感じなくなったら、機能的な障害を取り除くために、筋力運動や柔軟、予防治療などを行ったほうがよいです。

まず、腰痛が有る場合は15%は原因があるので、まずは検査をしてください。
冒頭にも書きましたが、内科的な疾患や他部からの関連痛から腰痛を発症していることも多々ありますので、まずは診断をして治療を開始してみてください。
          ふくろう接骨院 院長 堀江 篤史

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