症例報告(仙腸関節痛)栃木市 ふくろう接骨院

2022年11月28日

仙腸関節痛 40代男性

坐骨神経痛と診断され1年間苦しんだ男性

今回は坐骨神経痛と病院で診断され、当院に来院された40代の男性です。

坐骨神経痛と診断され1年間も痛みに苦しみ仕事もほとんど出来ず、大学病院や各整形外科、治療院などを転々としたとの事です。

この男性は当院で施術を受け改善したのですが、どのようなプロセスで改善したのかを記入しますので、自分と同じような症状の方は参考にしてみてください。

患者様情報

  • 年齢 40代前半の男性
  • 仕事 主にデスクワークの仕事(自営業)
  • 趣味 ジョギング
  • 体型 中肉中背でどちらかというと筋肉質
  • 既往症 10年前に交通事故によるむち打ち

発症から来院まで

毎日の日課であるジョギングを行っていた際に腰部が痛くなり歩行困難になった。

近所の整形外科に行きレントゲン撮影を行ったが異状なし、2,3日安静にしてくださいと指導を受けたが、痛みが増してしまい再受診。ブロック注射を行い痛み止めを服用したが変化せず。
徐々に腰から左臀部にかけて痛みが出現してきた為、大学病院への紹介状を書いてもらいMRI検査等の検査を受け坐骨神経痛と診断される

治療は薬物療法を行ってきたが効果が乏しく日常生活が困難になってしまった。
その後、鍼灸や整体、整骨院などの施術院にいくも痛みが落ち着くことはなく、寝返りも困難になり不眠症になってしまう。

ホームページで当院を見つけご予約を頂きました。

初回の検査と治療

症状は左臀部から大腿後面にかけて疼痛があり、自発痛はないが動作痛が顕著にある。
徒手検査(整形外科的テスト)やAKA検査にて当院では仙腸関節障害からの関連痛と判断。

仙腸関節の関節包リリースを行い一週間後に来院を促し初回の施術を終了とする。

主な治療箇所

  • 仙腸関節

2回目の治療

前回の施術より一週間後に来院。治療後はあまり変化なかったが2,3日後より動きがスムーズになりペインスケール10→7になったとのことで、やはり仙腸関節由来の関連痛と考えられる。今回は下位肋椎関節の調整、仙腸関節の調整、下肢のバランスを取るため距骨の調整を行い終了。
次回も一週間後に来院とする。

主な治療箇所

  • 仙腸関節
  • 下位肋椎関節
  • 距骨

3回目の治療

「仰臥位で寝れるようになった」とのこと。今までは側臥位でしか眠れなかったが、前回より仰臥位、腹臥位も可能になった。徒手検査をすると関節由来の疼痛は良好になっているが、様々な筋拘縮を起こしているため体幹や股関節の可動域制限がある。

主な治療箇所

  • 腸腰筋
  • 大殿筋、中殿筋
  • 外旋六筋
  • 大腿筋膜張筋

4回目~11回目

「日常生活動作はかなり楽になった」日常生活動作とは当院では起居動作や歩行動作、階段昇降などを指しますがそのような動作は疼痛がなく行えるようになったため、腹部や臀部の筋力トレーニングを開始。4回目より10日~14日空けての治療となり、11回目で疼痛はほぼ消失したためメンテナンスに移行し終了となる。

主な治療箇所

  • 腸腰筋
  • 殿筋
  • 梨状筋
  • 恥骨痛
  • 肩甲骨のアライメント調整

症状が改善した治療のポイント

今回の治療ポイントはズバリ仙腸関節の調整です。大学病院や整形外科等で坐骨神経痛と診断されたが、仙腸関節由来の坐骨神経痛でした。もちろん他院でも仙腸関節障害と分かっていたと思いますが、どのようにしたらよいのかが分からないのです。

仙腸関節の関節包は非常にソフトな刺激でしか効果がないので非常に高度な治療となります。
関節包の調整が出来ればあとは筋肉や神経の働きを改善することで疼痛が消失します。
一年間も日常動作が困難であったが、たった11回で緩和したのは患者さんが当院を信じてくれたからだと思います。
同じような症状でお困りな方はお早めにご相談くださいね。